加藤紘一さんという政治家は不思議で、自民党の中にありながらなぜか、マスコミ受けがよかった。
東大全学連出身から、外務省に入省。台湾大学、ハーバート大学留学。香港副領事、外務省アジア局中国課次席事務官をへて、政治家に転身。
日比谷→東大→外務省にいたる過程では、伊吹迪人(東大→通産省・ENA留学第一号)、法眼健作(法眼俊作の弟で東大→外務省・駐カナダ大使、国連広報担当事務次長)、原口幸市(東大→外務省・外務審議官)らと知り合い、外務省ではチャイナ・スクールの系譜。
自民党内では、リベラル派といわれた。(加藤紘一の詳細 より)
自民党内にあっては、常に反主流派に身をおく。
何度か取材したことがあるボスによると、
「竹下政権時代は、YKKを組織して経世会政治を批判。森政権時代は、加藤の乱を起こす。小泉・安倍政権では、政権批判をしてくれる。つまりだな、マスコミサイドからみると、いつもタイミングのいいコメントをしてくれる。つまり、重宝な人物であった。なかには、それを真に受けた人がいたとしたら、それはマスコミの責任かもしれない」(ボス談)
その加藤氏の最近の発言を、ご存じの人も多いだろう。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』は以下のように整理している。
2008年7月7日、日本BS放送の番組において、「拉致被害者は北朝鮮に戻すべきだった」と発言。今日の日朝交渉停滞の原因を、当時の福田官房長官案から、途中で安倍副官房長官案に切り替えた日本が彼らを北朝鮮に返さなかったことによるとした[1]。また、金正日のことを「あの国では、一種、天皇陛下みたいなポジションの人物ですよね。」と述べた[2]。
これに対して、拉致被害者家族会(飯塚繁雄代表)と「救う会」(藤野義昭会長)は、抗議声明を出し、「5人が北朝鮮に戻されていれば『自分の意思で戻った』と言わされたあげく『拉致問題は解決済み』という北朝鮮の主張に利用されたであろうことは少しでも外交感覚のある人には明らかだ」と指摘。「不見識極まりない発言だ。加藤氏の精神構造を強く疑わざるを得ない」と批判した[3]。
発言の一部分を俎上に、批判された恰好になった加藤は、北朝鮮に「日本は約束を破った」という不信感と口実を与えたのが現在の交渉停滞の原因という趣旨の発言であり、西川のりおとの対論番組での発言の前後の文脈を自身のHPに掲載することで釈明を行った[3]。
安倍晋三はこの発言に対して「誘拐された子どもが帰って来て、誘拐犯に戻す親がいるのか」と批判した[4]。また拉致被害者5人を北朝鮮に返すとする約束も「していない」事を指摘し、「日本は約束を裏切ったと言うのは、まさに北朝鮮の主張そのものだ」と批判した。
当の拉致被害者の父にあたる地村保は加藤に対して「貴殿はそれでも日本人かと言いたい」と記した抗議文を加藤に送り加藤の態度を厳しく糾弾した[5]。
また拉致問題解決に取り組む約200人の地方議員による「拉致問題を考える草莽全国地方議員の会」は、この一連の言動を強く批判し、加藤の議員辞職を求めている[6]。
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