クローン牛・豚を安全とする内部文書公開


 1月19日に、内閣府食品安全委員会新開発食品専門調査会の作業部会(座長・早川堯夫近畿大薬学総合研究所所長)は、体細胞クローン牛と豚に由来する食品について「従来の繁殖技術による牛と豚由来の食品と同等の安全性を有する」との評価をまとめた。
 食安委は年内にも厚生労働省に部会と同様の答申を行う。
 つまり、これによって、体細胞クローン牛・豚の流通に事実上お墨付きが与えられる見込みだ。

 厚労省は、欧米の関係機関が既に体細胞クローン家畜の食品について安全と評価したことを踏まえて、昨年4月、食安委にクローン牛、豚とその子孫の安全性評価を諮問。専門家の作業部会が国内外の研究結果に基づき評価を進めてきた。

 その結果、
《1》死産などの確率は高いが、成長した牛や豚は健常
《2》DNA配列は体細胞の採取元の個体と同じで新たな生体物質は産出されない
《3》肉の栄養成分やアレルギー誘発性も同等

 として安全と結論づけた。
 食安委の最終結論は専門調査会などを経て示されるが、部会の評価に沿った内容となる見込みだという。

 体細胞クローン技術は、肉質などで優れた家畜と同じ遺伝情報を持った個体の大量生産が目的である。
 昨年9月末現在、体細胞クローン牛は82頭、豚は35頭が国内で飼育されている。

参考記事:


クローン牛・豚 本当に安全、安心なのか
信濃毎日新聞, Japan - Jan 23, 2009
体細胞クローン技術でつくられた牛と豚について、政府機関の専門家作業部会が「食品として安全」との報告書をまとめた。 この結果、今後クローン食品が食卓にのぼる可能性が出てきたものの、消費者には抵抗感が強い。国は性急に流通を認めるのではなく、本当に安全、安心


【主張】クローン食肉 「安全判断」広げる努力を
MSN産経ニュース, Japan - Jan 20, 2009
内閣府の食品安全委員会の専門家ワーキンググループが、体細胞クローン技術によって作られた牛や豚を食品として利用しても安全であるという判断を示した報告書をまとめた。 科学的な観点からは、きわめて当然な結論であろう。クローンとは、同一の遺伝情報を持つ生物の


 「安全」と評価した専門作業部会は、正式には、
食品安全委員会新開発食品専門調査会 体細胞クローン家畜由来食品の食品健康影響評価に係わる ワーキンググループ」という。

 当サイトでは、「安全」と決定づけられた「議事次第」とそこで配布された「体細胞クローン技術を用いて産出された牛及び豚並びにそれらの後代について」という資料を入手した。

 この議事が開催されたのは、平成20年11月21日(金)。

出席専門委員
 熊谷進
 澤田純一
 早川堯夫
専門参考人
 小倉淳郎 独立行政法人理化学研究所バイオリソースセンター遺伝子工学基盤技術室室長
 小島敏之 鹿児島大学農学部教授
 塩田邦郎 東京大学大学院脳学生命科学研究科教授

 である。
 そこで配布された、
体細胞クローン技術を用いて産出された牛及び豚並びにそれらの後代について
 という内部文書を公開する。

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クローン牛・豚を安全とする内部文書公開  2009年1月30日



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