「株式新聞」という新聞がある。通称「株新」。
創刊が1949年。投資家なら一度はみたことのある新聞だ。
実は、2008年にモーニングスター株式会社(筆頭株主はソフトバンク)に合併されてしまった。古くからの読者からは、この合併を「残念」という人もいた。
いや、ここで合併話を書くわけではない。
株式新聞といえば、有名なのが「株式新聞コラム」という匿名のコラム。
実は、このコラムが読みたくて購読しているという人がいるぐらいだ。
なにを、隠そう、当方のボスがその一人。
ただし、当方のボスは、個別株の取引はしない。
事務所スタッフは個別株の取引は禁止されている。
理由は、
「うむ・・・ついインサイダー情報が入ってきそうで怖い。その誘惑に負けないといいいきれるほど、オレは聖人君子ではない」(当方ボス談)
といっている。
正直なところがよろしい。
そこで、頭の体操代わりにやっているのが、「日経225(ミニ)」とか「FX」。
なんせ体操がわりだから、取引金額は数十万円ぐらい。
「ま、これならインサイダーの嫌疑がかかることはないだろう」(北岡記者談)
ということで、事務所内ではみな安心している。
というか、「日経225(ミニ)」の取引は、経済音痴の政治記者や雑誌記者にもすすめている。「経済をわからずして、政治や、事件を語るな」というわけで、実態経済を肌で感じるにはマーケットに直接触れるのが一番いいという、割と単純な理論です。
そういう感覚でよむと大変におもしろいのが、「株式新聞コラム」だ。
今だと、ネットでもよめるので、ぜひ、みなさんも読んでみてください。
http://www.morningstar.co.jp/stock/kabushiki_web/column/
今回、そのコラムを紹介します。
株式新聞コラム 2009/10/08
鳩山政権が発足して1カ月が過ぎた。相変わらずの高支持率だが、市場の評価は冷徹。
民主党が圧勝した衆院選後、日経平均株価は大きく下落した。同時期の世界主要マーケットで下落しているのは日本だけであり、言い訳は効かない。
閣僚の発言や円高進行が株価下落の要因とされるが、ある意味それらも民主党政権が成立したことによる結果。株価はその国の鏡であり、この1カ月について市場は明確に「NO」を突き付けたと言える。
1967年から東京都知事を12年務めた美濃部亮吉氏は革新都知事として名をはせ、いまだに破られていない日本選挙史上の最多得票を記録するなど都民の人気は高かった。
しかし支持母体が都職員などだったため、公務員の人件費急騰を招き都の財政は悪化。美濃部都政は「暗黒時代」などとも揶揄(やゆ)され、その後の都知事は財政立て直しに苦労した。ツケを払ったのは無論、選出した都民自身だ。
すでに「鳩山不況」いう言葉が出ていることを考えると、高支持率にあぐらをかいている場合ではない。後年振り返ったときに「政権交代して良かった」とぜひ思わせてもらいたい。
不況には金。松田産業(7456)。(狼)
株式新聞コラム 2009/10/09
「勝ち組、負け組という言葉はもう使うな」。
昔、デスクにしかられたことがある。バブル崩壊後の苦しい経済状況の中で、いち早く立ち直ってきた企業を株式市場では「勝ち組」、そうでない企業を「負け組」と分類して取り上げるやり方がはやったことがある。
他の記者もこぞって書くものだから、紙面が勝ち組、負け組だらけになってしまう。
2項を対立させると確かにすっきりするし、書き手も楽だが、実際の物事はそれほど単純ではない。二つに分けて、ハイ、おしまいでは書き手の思考もそこで止まってしまい、深い分析をしないで、本質を見過ごしたまま終わってしまう可能性が大きい。デスクの注意にはそうした意図も含まれていたのかもしれない。
10月の最終週から、今3月期9月中間期決算の発表が本格化する。リーマン・ショック後の傷は癒えつつあるものの、現状で「勝ち組」と言えるような企業は圧倒的な低価格で攻める衣料品や外食産業などごく一部。これらの企業だって、気まぐれな消費者から、いつそっぽを向かれるか分からない。
日本の製造業の底力に期待したい。二輪車向け部品にも強いケーヒン(7251)は再度の増額修正の可能性がある。(六弦)
というわけで、当方のボスが愛読している理由がおわかりでしょうか?
確かに、おもしろいです。
以上