映画「Massaker」上映会

  日本ではなかなか見ることできない映画「Massaker」上映会のご案内です。


映画”Massaker”は、2004年ドイツ。Monika Borgmann, Lokman Slim, Hermann Theissen 共同監督作品。



 レバノン内戦のさなか1982年9月16日から18日にかけて、ベイルート南部郊外の2つのパレスチナ人難民キャンプはイスラエル軍に包囲され、マロン派キリスト教徒を中心とするレバノン人民兵組織ファランジスト党(al-Kata’ib)メンバーによる難民の大虐殺が行われた。当時、PLOはイスラエル軍の大攻勢とアメリカ政府による「仲介」の結果、レバノンを退去させられており、キャンプは軍事的保護を失った状態だった。
 本映画は、この虐殺事件に加害者として関与した元民兵の男性6人にインタビューし、その証言記録を編集したもの。こうした事件の被害者の声が記録されることは珍しくないが、加害者の声が直接聞かれるのは稀である。
 本作品は、ベルリン、マルセイユ、ニヨン、リスボンの映画祭で受賞を重ねている。


 この上映会とともに、シンポジウムが行われるようです。

映画会議「サブラー・シャティーラーのキャンプ虐殺から25年—加害者による証言映像をめぐって」(9/24)のお知らせ


 詳細は<続き>にいれるとして、


「何だ左巻きの連中のシンポジウムか」とおもった右巻きの方、もしくは左巻きに辟易しているニュートラルの方。
 実はですね。
「そういう右巻きの方にこそ、この映画をみてほしい」
 とボスがもうしています。
 パレスチナ問題は、20世紀から21世紀にかけての、歴史の一つの基点になる問題のようです。ここには、社会主義の問題、民族の問題、宗教の問題、植民地主義の問題、帝国主義の問題、文明の衝突の問題などなどが、凝縮してしまっています。
 そこでおきた「虐殺という事実」は、左巻きの人だけでなくて、右巻きの人にこそ検証していただきたい。というのが、うちのボスからのメッセージです。


 


 



映画会議「サブラー・シャティーラーのキャンプ虐殺から25年—加害者による証言映像をめぐって」(9/24)のお知らせ


 ちょうど25年前の1982年9月、ベイルートのパレスチナ人難民キャンプ、サブラーとシャティーラーでイスラエル軍による管理・幇助の下、大虐殺事件が発生しました。わずか3日間に2,000人とも3,000人ともいわれる数の非武装民間人の生命が奪われたこの事件は、1975-90年のレバノン内戦のひときわ大きな暗黒点となっただけでなく、パレスチナ人の苦難の歴史における最大の悲劇の一つとして記憶されています。また本事件は、9/11事件後のグローバルな対テロ戦争を、より大きな歴史的文脈に位置づけて考究する際に、欠かすことのできない要素の一つをなしています。「人間の安全」が極限的に破壊される状況「ジェノサイド」の典型例を示しており、この観点からも世界史的広がりの中で検討を要する問題です。


 このたび、虐殺事件の加害者の証言をもとにしたドキュメンタリー映画を上映するとともに、この希有な作品の監督をレバノンから招聘し、日本の研究者と共に四半世紀前の本事件を振り返り、暴力の記憶や戦争を取り巻く思想状況などについて議論し、考察する機会を設けます。ご関心のある方々の参加を歓迎いたします。


日時:2007年9月24日(月) 13:30~18:00
場所:東京大学駒場キャンパス18号館ホール
    東京都目黒区駒場3-8-1
    京王井の頭線「駒場東大前」下車徒歩5分
    http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam02_01_17_j.html
入場無料、コメント・質疑部分につき日英同時通訳あり


プログラム:
13:00     開場
13:30-13:45 趣旨と背景説明
       黒木英充(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授)
13:45-14:05 “Beirut 1982″ 上映
        (英語;広河隆一氏提供)
14! :05-15:4 5 “Massaker” 上映
        (アラビア語;日本語字幕つき)
15:45-16:00 休憩
16:00-17:00 コメント1 臼杵陽(日本女子大学教授)
       コメント2 石田勇治(東京大学教授)
       コメント3 板垣雄三(東京大学名誉教授)
17:00-18:00 パネルディスカッション+質疑応答
       パネリスト:
        ロクマーン・スリーム(Umam Documentation & Research)
        モニカ・ボルグマン(Umam Documentation & Research)
        臼杵陽
        石田勇治
        板垣雄三
       司会:黒木英充
主催:日本学術振興会人文社会科学振興プロジェクト研究事業
   「地域研究による「人間の安全保障学」の構築」(代表・黒木英充)
    http://www.aa.tufs.ac.jp/humsecr/
   「ジェノサイド研究の展開」(代表・石田勇治)
    http://www.cgs.c.u-tokyo.ac.jp/


以上

コメント / トラックバック2件

  1. 右巻き より:

     アジア、アフリカ研究がいわゆる左巻きが主流派になったのは、ソビエトの国際共産主義運動の波及のせいだろう。しかし、そこで社会主義者や共産主義はことごとく挫折して失敗して、この地域の紛争を拡大させた。それに目をつぶってきたのが、日本の右巻きだ。それは、GHQの方針によって、大東亜共栄圏や民族主義の思想がことごとく弾圧され矮小化されたからだろう。しかし、アジアの植民地主義から、民族独立に流れをつくったのが日本であったという歴史的な事実はある。これは欧米の帝国主義や共産主義とは一線を画すべきだ。映画をみにいってみます。

  2. mimi より:

     民族主義運動が、排外主義的な一面だけで、みられてしまっているのが、日本の現状でしょう。ぎゃくにいうと、日本の民族主義者や、右巻きのレベルがひくいということです。
     詐欺師@てっく、みたいな存在を許してしまう。だいたい、詐欺師@てっくに騙されたかもしれませんが、オタクのブログが「てっくさん」と持ち上げた事実もしっかり、このブログに残っています。てっくに担がれた西尾幹二も同罪でしょう。民族主義や、皇室をかたり、詐欺をする連中を放置している、右巻きということ自体が自己矛盾です。

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